謝ってくれない人を、いつまで待てばいい?
「せめて、一言謝ってくれたらいいのに」
そう思う相手はいませんか。
傷つけられたことそのものも苦しい。
でも、それ以上に苦しいのは、
相手が何事もなかったようにしていることかもしれません。
こちらはずっと引きずっているのに、
相手は普通に笑っている。
悪かったとも思っていないように見える。
そんな姿を見ると、
「どうして私だけがこんな思いをしなければならないの?」
と、また怒りが込み上げてくることがあります。
謝ってほしいと思うのは、わがままなことではありません。
自分が受けた傷を、
「確かに傷つけてしまった」
と認めてほしい。
そう思うのは、とても自然なことです。
私たちは「ごめんなさい」だけを待っているわけではありません
誰かに傷つけられたとき、
私たちが本当に求めているのは、
「ごめんなさい」
という言葉だけではないことがあります。
「あなたが傷ついたことを分かっています」
「私がしたことはよくなかったです」
「あなたの気持ちを軽く扱ってしまいました」
そんなことを、相手に認めてほしいのかもしれません。
つまり、
自分が感じた痛みを、なかったことにされたくない。
そういう気持ちです。
だから相手が謝らないと、
出来事そのものまで否定されたような気持ちになることがあります。
「そんなつもりじゃなかった」
「気にしすぎじゃない?」
「もう昔のことでしょ」
そんな言葉を返されたら、
最初に傷ついたとき以上に苦しくなることさえあります。
謝らない人には、いろいろな理由があります
相手が謝らないと、
「自分が悪いと思っていないんだ」
と感じます。
実際、そういう場合もあります。
でも、人が謝らない理由はいろいろあります。
自分が悪かったと認めるのが怖い人。
謝ったら負けだと思っている人。
自分のしたことを本当に理解できていない人。
罪悪感から逃げるために、相手のせいにしてしまう人。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な人。
理由が分かったからといって、
傷つけられたことが正当化されるわけではありません。
ただ、
「私が悪かったから謝ってもらえないわけではない」
ということは覚えておいてもいいかもしれません。
相手が謝れる人かどうかは、
あなたの価値とは別の問題です。
「いつか分かってくれるはず」と待ち続けると、苦しくなることがあります
心のどこかで、
「いつか相手も気づくはず」
と思うことがあります。
ある日突然、
「あのときは本当に悪かった」
と言ってくれるかもしれない。
そう願うのは自然です。
実際に、時間がたってから謝ってくれる人もいます。
でも、
その「いつか」をずっと待ち続けると、
自分の気持ちまで相手に預けることになります。
相手が謝れば楽になれる。
相手が分かってくれれば前へ進める。
相手が反省してくれれば、この怒りは終わる。
そうなると、
自分の心の回復を決める鍵を、相手が持っていることになります。
それは、とても苦しい状態です。
謝罪をあきらめることは、「相手が正しかった」と認めることではありません
「もう謝ってもらうことを期待しない」
そう考えると、
なんだか負けたような気持ちになることがあります。
相手を許したような気もする。
相手のしたことを認めてしまったようにも感じる。
でも、そうではありません。
謝罪を待つのをやめることと、相手の行動を正しいと認めることは別です。
「あの人がしたことは嫌だった」
「あれは傷ついた」
「本当は謝ってほしかった」
その気持ちは、そのままでいいのです。
ただ、
「この人が謝るかどうかに、これ以上私の人生を任せない」
と決める。
それは負けではありません。
自分の心を自分の手に戻すことです。
相手から聞けなかった言葉を、自分に言ってあげてもいい
謝ってもらえないとき、
心の中にずっと残るものがあります。
「本当に私が悪かったのかな」
「私が気にしすぎだったのかな」
そんなふうに、自分の感覚まで疑ってしまうことがあります。
そんなときは、
相手に言ってほしかった言葉を、自分自身に言ってみてもいいかもしれません。
「あれはつらかったよね。」
「傷ついて当然だったと思う。」
「よく我慢したね。」
誰かに認めてもらえないからといって、
自分が感じた痛みまで否定する必要はありません。
あなたが苦しかったなら、
その苦しさは、あなたにとって本物です。
「謝ってほしい」と伝えるかどうかは、自分で選んでいい
関係によっては、
自分の気持ちを相手に伝えることもできます。
「あのときの言葉で、私はとても傷ついた」
と伝えてみる。
それで相手が初めて気づくこともあります。
でも、
必ず伝えなければならないわけではありません。
話すたびに否定される。
逆に責められる。
怖さを感じる。
何度話しても同じことになる。
そんな相手なら、
無理に分かってもらおうとしなくてもいいのです。
分かってもらうために、
何度も自分の傷を説明し直す必要はありません。
「もうこの話をこの人にはしない」
という選択もあります。
謝罪がなくても、自分の中で終わらせていくことはできます
理想を言えば、
傷つけた人がきちんと謝って、
傷ついた人がそれを受け取って、
少しずつ関係が修復される。
そんな形がいいのかもしれません。
でも、現実にはそうならないこともあります。
謝らないまま離れていく人もいます。
自分の非を最後まで認めない人もいます。
もう二度と会えない人もいます。
それでも、
自分の人生まで止めておく必要はありません。
「あの人から謝罪はなかった」
という事実と、
「私はこれから少しずつ幸せになっていい」
ということは両立します。
謝ってもらえなかったことは残る。
でも、その出来事が自分の毎日を支配する時間は、少しずつ減らしていくことができます。
今日の心のサプリ
今日も、
「あの人が謝ってくれたら」
と思うことがあるかもしれません。
そんなときは、心の中でこう言ってみてください。
「本当は謝ってほしかった。」
その気持ちを無理に否定しなくて大丈夫です。
そして、もう一つ。
「でも、私が前に進めるかどうかを、あの人に決めてもらわなくていい。」
相手がいつか謝るかもしれません。
最後まで謝らないかもしれません。
それは、あなたには決められないことです。
でも、
今日をどう過ごすか。
誰と一緒にいるか。
これから何を大切にするか。
それは少しずつ、自分で選ぶことができます。
相手からもらえなかった「ごめんなさい」を待ちながら、
あなたの大切な時間まで止めなくていいのです。
あなたの人生は、
もう前へ進んでいいのです。

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